二年前に迎え入れた愛車、HONDA Rebel1100T(DCT)。
納車直後、最初に感じたのは「ハンドルが遠い」という違和感でした。体格や姿勢のせいもあり、市販のハンドル移動パーツを取り付け、約4cm手前へ。これでポジションはしっくりきて、満足していたのです。
ところが、走行距離が1万kmを超えた頃から変化が。
高速道路の継ぎ目や道路標示の段差など、わずかな路面の凹凸から伝わる微振動が気になるようになりました。疲れや痛みは無いのですが、前傾姿勢にするとその振動が軽減することに気づき、「もしかして…」とハンドル位置を純正に戻すことを決断。
首都高で試走してみると、思った通りの効果がありました。
姿勢が自然に前傾気味になり、気になっていた振動が大きく減少。さらに前輪サスを少し硬めに、リアサスを一段柔らかく調整したところ、驚くほど乗り心地が改善し、まるで「絨毯の上を走るような感覚」へと変わったのです。
振り返れば、納車当初の「ハンドルが遠い」という印象はもう消え去りました。慣れや経験を積んだ今だからこそ、バイク本来の設計に身体がフィットしてきたのかもしれません。
この二年で学んだのは、「気づきがあれば試してみること」。
その小さな工夫が、ライディング体験を大きく変えてくれるのだと実感しました。

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